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南船場4丁目の天気予報


今日も、いい天気。
by w-report
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赤い不死鳥が、帰ってきた。

甲子園ボウルに、赤い軍団・日大フェニックスが帰ってきた!
17年ぶりの甲子園ボウル復帰だ。

このゲームは観戦しなくては、と胸おどらせて
初めての競技開催場となった長居スタジアムに向かう。
(甲子園球場は、改装工事中で開催できないのだ)

プレー開始の1時間前、12時には長居に着いていたが
競技場に続く道は、もう観戦客で大混雑状況になっていた。
(競技場でお昼を、なんて考えは甘かった)
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*長居競技場・売店のポスター(うどんは売り切れだった)

わたしも、はじめての長居スタジアム。いい競技場だ。
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*ここが、戦場となる長居スタジアム(寒空だ)
(このあいだ、世界陸上やっていたところです)
バスがたくさん並んでいる。東京からの応援団か。

メインスタンド側から入る。
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*スタジアム入口の看板(気持ちが盛り上がる)
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*メインスタンド入口(関東・フェニックス側)

わたし?関東側・日大フェニックスの応援です。
日大フェニックスは、なにせ強かった。
1990年まで、甲子園ボウルに29回出場、20回優勝。
篠竹監督も魅力的な男だった。(昨年、死去)
合宿所で選手とともに生活し、酔えば「百万本の薔薇」を歌い
ひと言「死んでこい!」とフィールドに選手を送りだした。
赤い軍団・ショットガン攻撃は次つぎと決まっていた。
(ルールも解らず、ただすごいなぁとTV観戦していた)

そして、日大5連覇のあと、
京大ギャングスターズが6連覇を阻止して初優勝。
リクルートできない京大が!?この不思議で、アメフトにはまった。
この監督もユニークだった。自衛隊出身の水野監督。
勝つための組織づくり、人材の育てかた、トレーニング方法など
論理的に、わかりやすく語れる人だった。講演会にも行った。
1992年甲子園ボウル制覇時には、セミナー講師に招いた。
(怪物QB・東海もいたこの頃は、京大ギャングスターズを応援)

Aゾーン指定のスタンドに向かう。
何なのだ!ピンク、ピンク、ピンク一色だ。(赤じゃないの?)
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*ピンク、ピンク、ピンクの応援席

桜門会のメガホンと、チアースティックを渡される。
席はもう、桜色で埋まっている。フィールド近くに空席があった。
場所を確保して安心していると、チアリーダーがやってきて
応援の練習がはじまった。あわててスティックを膨らませる。
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*チアリーダーたちはかわいい(声をからして声援を送っていた)

メガホンに描かれた校章を見る。「桜」マークだ。
そうか、「日本」の「桜」か。その桜色かと、はじめて気がついた。
この席あたりはどうやら、選手の父兄が集っている一角のようだ。
ちょうど、選手が入退場するところだ。選手に声を掛けている。
おばあさんや、小さな子どもたちもいる。
お弁当やお菓子を分けたり、写真を撮りあったりしている。

そうだ、なんか食べておこう。カップヌードルを買い一気にすする。
こういう時の、暖かいカップヌードルってほんとうに美味しいなぁ。
日本酒も買う。ビンのままでの持ち込みは禁止だとかで、
紙コップに入れてくれるが、焦ってコートに2度もこぼした。

売店近くで、篠竹監督の顔写真がプリントされたTシャツを着ている
一団を見かけた。「Decorated to Shinotake」と書かれている。
背には「WE MUST WIN THE DAY」とあった。OBたちのようだ。
(欲しかったが、声をかける勇気はなかった)

さあ、試合が始まる。全員起立して、国歌斉唱。
旗を見ると、日本大学の校旗も「桜色」だった。
すごいなぁ。コンセプチュアルだが、ラジカルだなぁ。
(大学のスクールカラーがピンクとは!)

日大フェニックスのユニフォームは、伝統の「赤」ではなく「白」だった。
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*白いユニフォームの日大(向かいの関学サイドは青で染まる)
(青と赤だから、見間違うことないのに!ビジタールールらしい)
でも、白いユニフォームに赤いヘルメット&ソックスは格好よかったよ。

第1Q日大、いきなりRB21番・金が80ヤードを走り抜く先制TD。
逆転、逆転、そしてまた逆転。
取られたら、取りかえす。互角の戦い。
両者の「何があっても勝つのだ!」の熱き思いがプレーに現われていた。
「9番をツブセ〜!」のだみ声が、後方席から何度も聞こえてくる。
関学の9番・QB三原は冷静だった。日大のエースQB木村は法政戦で負傷、
出場できず。だが2年生のQB平本・12番もよくやった。
第4Q、QB平本から絶妙なパスを受けたWR秋山・23番は右オープンを独走TD。
そして、またもやRB21番・金。10点差をつけられながらの、
96ヤードのキックオフリターンTDには、涙がでてきた。
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*逆転TDに沸く応援席
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*試合も、終盤をむかえる

38-34と逆転した日大フェニックス。残り4分。
「ここを押さえたら、勝てるぞ〜!」の声と祈り。
だが、最後の勝負はここからだった。
関学は、ジリジリと攻め上げる。気がつけば、ゴール1ヤード前。
日大は、3度まで跳ね返したが、
残り「6秒」。最後はダイブで勝敗は決まった。
時計は、残り「3秒」を表示していた。
まさにアメリカンフットボールという試合だった。
凄い試合だった。結果、関学41-日大38。
(関学は対日大戦、30年ぶりの勝利)
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*涙、なみだの声援感謝挨拶


実は、今年の1月3日、東京ドームでライスボウルを観戦した。
オンワードスカイラークスvs法政トマホークス戦だった。
オンワード側で観戦したのだが、はじめて見る法政トマホークス、
強いのだ。格好いいのだ。社会人チームに負けてはいない。
オレンジ色のユニフォームが、キビキビと動き回っている。
QBは菅原、3年生なのか。RB丸田は、ミルズ杯受賞の4年生か。
気がついたら、法政の動きばかり見ていた。ガンバレ!と応援していた。
(大接戦だった。ほんとうに惜しくも、29-30で敗れた)

この試合を観て、今年の関東大学王座は法政トマホークスだと思っていた。
だが、日大フェニックスは法政を打ち破り甲子園ボウルに帰ってきたのだ。
QB平本は、まだ2年生だ。「来年、また帰ってくる」と語っていた。
応援スタンドに向かって整列し、涙していた選手たち。また、来年だ。
日大といえばショットガン。というイメージが強いが、
フェニックスは伝統を受け継ぎながら、新しいチームに進化していた。
強く、反応のよいディフェンス。しっかりしたランプレー。そして、走れる。
大丈夫だ。(ただ、関学のキッキングチームには、やられたなぁ)

OBでも、なんでもないけれど、日大フェニックスは、好きです。

by w-report | 2007-12-17 16:23 | ふしぎ発見
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